人工知能アシスタントは「ポスト・アプリ時代」の扉を開くか

ロボティア編集部2016年1月21日(木曜日)

ポストアプリ2
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 現在の各社が開発する人工知能アシスタント、もしくはスマートエージェントの性能がどれほどのものなのかという解説については、他の詳しい記事に場を譲りたい。ただおそらくまだ、私たちがここで想像しているような気の利いた性能は持ち合わせていないだろう。それでも、開発関係者たちは今後、自ら積極的な情報配信を行ったり、またそれ以上の性能を人工知能アシスタントに持たせたいという願望を持っているはずだ。

 ちなみに現在、アプリはすでに飽和状態になって久しい。2016年1月の段階で、その数はAppStoreでは150万以上、Googleアンドロイドでは100万以上と推定されている。いろいろな資料を見ていて興味深かかったのは、ユーザーひとりあたりが1日に使用するアプリの数は4~5個、並行してそれら少数のアプリに割く利用時間が増えているという点だ。ポスト・アプリうんぬんよりもまず、現時点での実態として、一極集中が進みほとんどのアプリは見向きもされていないというのが現状のようだ。

 なお、日本で無類の強みを見せているのは、「LINE」「Twitter」「Facebook」などコミュニケーション系アプリ。前述のニールセンの資料によれば、その3つだけでアプリ使用時間全体の24%ほどを占有している。

 ここからは想像だが、もしポスト・アプリの時代に突入したとして、まず壊滅の憂き目にあうのは、検索系、ニュース系、キュレーション系、スケジュール管理系などのアプリではないだろうか。それらは、前述したようにスマートエージェントに取って代わられる可能性が高い。

 一方で、コミュニケーション系や画像・動画編集系、ゲームなどのアプリは、まだしばらくは牙城を崩されないだろうと予想できる。理由は簡単で、それらはあくまで人間が主導権を握りたい分野のアプリだからだ。例えば、「○○さんに挨拶しときました!」とか「旅行の動画を編集しました!」「レベル上げときました」などと、自動=勝手にやられても迷惑なだけだ。