IoTや自動走行に必須な「5G」世界で競争激化…2035年には1382兆円市場

ロボティア編集部2017年7月26日(水曜日)

Photo by Kārlis Dambrāns

 6月7日、日本経済新聞はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが2020年に一部の地域で5G(第5世代移動通信システム)サービスを開始すると報道した。大手3社の投資総額は5兆円規模に達する見込み。

 2020年の東京五輪・パラリンピック開催を控え、5Gの利用が一部で開始され、徐々に活用範囲が拡大していく流れだ。なかでもドコモは、2023年までに全国の商用化を目指しているとし、各界から注目を集めている。

 なお国際的にも、今年中には5G規格概要が確定するとみられており、大手3社は5Gサービスを提供する環境の整備に約1年程度を見込む。全国基地局部品、サーバ、専用システムも、5Gに合わせて整備される流れだ。

「G」という言葉の意味は、英語の「Generation(世代)」を指す。1Gは第1世代、2Gは第2世代、3Gは第3世代、4Gは第4世代、そして次世代の通信規格・5Gは第5世代となる。

 1Gはアナログ方式の通信規格、2Gはデジタル方式になり、メールやネットの利用に対応した規格だ。ポケベルやPHSはこの時に登場している。さらに高速化された3Gでは、音楽やゲーム、動画サービスが開始され、iPhoneやGoogle Nexusなどのスマートフォンやタブレットが本格的に登場し、ここから「モバイル時代」へ突入する。そして、さらに高機能化した現在主流のLTE-Advanced方式に代表されるのが4G。5Gは、その次の世代の通信方式となる。