
実際、スマートガンの技術革新は急速に進展している。例えば、最近登場しているスマートガンはほとんど、銃の所有者の生体情報を認証できるIDシステムを備えている。フロリダ州に本社を構えるデイトナビーチ(Daytona Beach、企業名iguntechnology)が開発したスマートガンには、銃の所有者の手のひらを認知することができるリング状のチップが入っていて、アクセス許可が付与された者のみ銃を使用することができる。

電子タグ装置であるRFID(radio frequency identification)技術を採用したケースも増えてきた。ドイツ企業「アーマティクス(Armatix)」では、銃自体ではなく、別の場所で使用をコントロールできるスマートガンを開発した。アーマティクスが開発したスマートガンは、指紋が認識されたユーザーに付与される「iP1」という名称の腕時計とともに使用する必要がある。時計からスマートガンを制御することができる無線信号が出ており、その時計を装着しなければスマートガンを使用することができない。
また最近では、スマートガンにバーチャルリアリティー(VR)技術を導入する案も試みられている。詳細はまだ明らかにされていないが、遠隔地から発砲をコントロールする技術だと言われている。
スマートガンの普及が実現性を帯び始めた現在、普段、銃をもっとも多く使用する米警察および軍人たちは“賛成派”に回っており、それぞれ開発に大きな関心を表明しているという。
警察は銃にまつわる事故や事件が相次ぐことに苦心しており、スマートガンを使用して、それらを抑制することができる方案を講じている。米・国防部も、部隊内で銃と関連した事故が頻繁に起こり困難を経験してきた。そのため、莫大な資金を投入しスマートガンの開発を牽引している。
