人工知能がプロ囲碁棋士に勝利、3月に現役王者と対決

ロボティア編集部2016年1月29日(金曜日)

alphago_囲碁人工知能
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 人工知能(AI)が初めて、でプロ棋士に勝利した。過去にチェスではコンピュータが人間の世界チャンピオンに勝ったことがあるが、囲碁では史上初となる。囲碁の場合、あと10年はかかるだろうと予想されていただけに、非常に衝撃の大きい出来事となった。

 イギリス囲碁協会は、Googleの子会社「グーグルディープマインド」が開発した囲碁プログラム「アルファゴー(AlphaGo)」が、ヨーロッパ囲碁チャンピオンである中国出身のプロの棋士ファン・フイ(Fan Hui 2段)と5回対局を行い、すべて勝利したと明かした。詳細については、1月28日に発行される科学ジャーナル誌「ネイチャー(529号)に掲載される予定である。

 イギリス囲碁協会長ジョン・ダイヤモンド氏は「チェスでコンピュータが人間に勝った後、囲碁は人工知能研究者にとって大きな挑戦だった。コンピュータがトップクラスの棋士に勝つためには、今後5〜10年がかかるだろうとされてきたが、すでに肉薄しているように見える」と述べた。

 1997年当時、チェス世界チャンピオンであったロシアのガルリ・カスパロフ氏が、IBMの人工知能「ディープブルー」と対決、敗北することで、人間は“最高のチェス選手”の座を人工知能に明け渡した。

 一方、3000年前に中国で誕生した囲碁は、人間が簡単に負けない領域とされてきた。大局中の手の数があまりにも多いため、人工知能でもそのすべての手を処理しきれないだろうと予想されたためだ。ダイヤモンド会長は「これまでに開発された最高の人工知能でも、トップクラスのアマチュア選手レベルにもいたらなかった」と回想している。

 グーグルディープマインドのデビッド・シルバー(david silver)氏とその同僚たちが開発したアルファゴーは、囲碁盤に配置された手を評価する「価値ネットワーク(value network)」と、動きを選択する「政策ネットワーク(policy network)」を使用する方法で大きな発展を成し遂げた。