【ルポ】急速発展する中国最貧エリア・貴州省[vol.2]...深セン並に先端サービスを実装

ロボティア編集部2018年4月25日(水曜日)

(本稿は急速発展する中国最貧エリア・貴州省[vol.1]の続きです)

貴陽で唯一のユニコーン企業もあった。Uberの貨物版のようなもので「貨車帮」というサービスである。空いているトラックなどが登録しておくと荷物を運びたい人とマッチングする。しかもビッグデータを使い効率的にマッチングを進めているという。

深センにもこの様なサービスはあるのだが、貴陽の企業がそこに入り事業を拡大している事に驚きである。しかも貴州省唯一のユニコーン企業にまで成長している。次に向かった朗馬科技は、医療ビッグデータを使ったIoT医療などを運営している企業である。貴陽は健康医療ビッグデータの国家トライアル地点となっている。医療IoTサービスも既に実装しており、貴陽市の中心にある病院が協力して郊外の村に住む老人をオンラインで診察している。

貴陽IT病院というのが既にあり、そのプラットフォーム上で診察や簡易診断などが可能で病院の予約もオンラインで可能である。中国の大きな問題として病院で番号札をもらっても順番が来るのが数時間後、酷い時は数日後なんてこともあるくらいだ。

またここでは血液検査キットもスマホのような独自の端末を使い、採取した血液を端末でデータ化して送るというサービスも行っている。実際に現在進行中のオンライン診療を見せてくれたが、村の診療所にあるカメラと病院が繋がり、先生が身体の状況などを聞いている場面が見れた。