日本のAI企業・ABEJAが東南アジアに進出...シンガポールに新拠点設立

ロボティア編集部2017年3月22日(水曜日)

 ディープラーニングを活用し産業構造の変革をサポートする企業・ABEJAが、ASEAN(東南アジア諸国連合)での本格的な事業展開を目的とし、2017 年 3 月 2 日に完全子会社として、シンガポール共和国に 「ABEJA SINGAPORE PTE. LTD.(以下 現地法人)」を設立。2017 年 4 月 1 日より営業を開始する。

 ABEJA は、AI のブレークスルー技術である「ディープラーニング」を活用した解析プラットフォーム「ABEJA Platform」を提供する企業。これまで、実店舗における様々な情報を収集・解析・可視化する「ABEJA Platform for Retail」を、小売・流通業界を中心に、国内の 300 店舗以上(2017 年 2 月末時点)に導入し、店舗運営の改善に資するソリューションを提供してきた。

 また、2016 年 6 月には、ダイキン工業株式会社の技術開発拠点であるテクノロジー・イノベーションセンターと、ディープラーニングを活用した PaaS 領域における協業を開始。製造業界にも進出している。

 ABEJA 側は「ASEAN は、今後も継続的な人口の増加が見込まれ、小売・流通市場の成長率も高く、新規進出先として大変魅力的な市場」と説明。「現地法人の設立により、これまで、国内で培った知見をもとに、シンガポール共和国をはじめとする ASEAN の成長都市へ進出し事業の拡大を目指す」としている。

 詳細としては、「ABEJA Platform for Retail」の普及を ASEAN において進めるほか、PaaS 領域においても、各業界の ASEAN 各国の内資企業および、ASEAN に進出する外資企業とのパートナーシップのもと、研究開発およびサービスの提供を随時行う予定となっている。