スポーツにもIoTの波!?スマートシューズでスキルアップ

ロボティア編集部2016年8月9日(火曜日)
IOFIT_サムスン1

 ブラジルで開催されているリオ五輪。4年に1度のスポーツの祭典では、世界各国のトップ選手が鎬を削っている。

 これまで、スポーツ選手のパフォーマンスをデータ化して分析するのは、プロトレーナーの専売特許だった。が、最近ではその傾向に変化が現れはじめた。IoT技術を取り入れたイノベーションがトレーニングそのものを変えようとしており、アスリート自身がスキルを向上させるためのデータ収集・分析を行える環境が整いつつある。

 例えば、韓国の大手メーカーであるサムスン電子が発表したスマートシューズ「アイオーフィット(IOFIT)」がある。これは、サムソンのベンチャー育成プログラム「シーラボ(C-Lab)」に支援されたスタートアップ企業、「ソルテッド・ベンチャー(Salted Venture)」が開発した製品だ。

 アイオーフィットは、フィットネスシューズの底に、圧力センシング・システムが搭載された製品。センサーが、体重移動や身体バランス、衝撃や重心位置などあらゆる情報を計測する。計測されたデータはリアルタイムで更新され、アイオーフィットと連動するスマートフォン専用アプリに表示される仕組みになっている。

 選手は専用アプリを通じて自身のフォームをチェックしたり、データを確認することができる。また専用アプリのビデオ機能を使って、コーチやトレーナーとデータをシェアしたり、そのデータに対して音声でアドバイスを受けることができる。

 ゴルフ選手がこの製品を利用すれば、ビデオ画面でフォームを確認することができる。また、コーチ側が活用できる分析ツールも提供されており、選手に対して感想や知見をすぐにフィードバックできることも強みのひとつとなっている。