
なお誰もが靴を生産できるようになれば、アディダスが運営する大規模工場の存在が薄くなるのではないかという質問に対しては「アディダスは、個人に運動靴の生産の権利とソフトを販売することができるだろう」と返答している。
アディダスは3Dプリンターの活用にとどまらず、デジタル技術を前面に押し出した事業拡大も計画している。昨年買収したオーストリアのスマートフォン用運動記録アプリ開発企業ランタスティック(Runtastic)が代表例だ。同アプリを利用すれば、過去の運動履歴や消費カロリーを調べたり、友人同士ジョギング結果を競うこともできる。世界で1800万人にのぼるアプリ利用者を、アディダス製品の顧客に引き入れる計画だ。
ハイナー社長は、このような健康管理サービスが消費者との接点を増やし、「スポーツ愛好家が私たちの製品を購入することになるだろう」と相乗効果に期待を示した。アディダスの将来のビジネスモデルは、携帯電話機を販売してアプリでも収益を上げる米アップルに近い形で進化していくというのがハイナー・社長の説明だ。
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