米連邦航空局(FAA)が、空港に接近する未確認ドローンを事前に感知・撃退する電子スキャンレーダー=冷凍銃をテストし、配置を控えているという。増加の一途をたどる、空港へのドローン接近の脅威に備えるための措置だ。
FAAに導入されるドローン防御システム(Anti-UAV Defense System)は、略して「AUDS」を呼ばれる。イギリスのエンタープライズコントロールシステム(Enterprise Control Systems)、ブライターサーベイアランスシステム(Blighter Surveillance Systems)、チェスダイナミクス(Chess Dynamics)など3社が共同で開発した。
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電子スキャンレーダーで10km圏内のドローンを検出する。熱探知カメラを使用し、夜間でもドローンの存在を検出することもできる。仮に危険なドローンの存在を感知した場合、高出力の電波を発しドローンの通信を防ぎ、空中で動作を停止させる。その一連の作業(検出、追跡、破壊)は非常に迅速で、通常8〜15秒で作業が終了する。
AUDSは、リモート飛行機やドローンが、空港、原子力発電所、製油所などに接近することを防ぐために開発された。開発した3社は、「FAAのテストは、私たちのシステムが小型、およびより大きなドローンを撃退できることを証明した」と述べている。
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