
2月15日、米カリフォルニア州ロサンゼルス・ステイプルズセンター(STAPLES Center)で開かれた「第58回グラミー賞」。公演にはインテル(Intel)とレディー・ガガのコラボレーションステージが設けられ、観衆の注目を集めた。同公演では、インタラクティブビデオ、インタラクティブホログラム、デジタルスキンなど、様々な最先端技術が動員された。また、インテルのXeonサーバをはじめ、各種コンピュータと舞台装置が活用された。
なかでも、レディー・ガガのパフォーマンス中に観客を惹きつけたのは、手振りやダンスに合わせて動く、ロボットキーボードだった。レディー・ガガは、デビッド・ボウイの曲を歌いながら、ロボットキーボードを演奏した。
この踊るロボットキーボードは、NASA・ジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory=JPL)と、23歳のロボット科学者およびコンピュータアニメーターであるアンディ・ロボット(Andy Robot)氏の協力のもと製作された。
ロボットキーボードは2台の産業用ロボットアームの上に作られた。BMWの自動車生産工場で使用されているABBの産業用ロボット2台を活用し、ロボットキーボードの動きを支えるようにした。加えて、他の1台は主にマイクの動きを制御。合計3台の産業用ロボットがレディー・ガガの音楽に動きを合わせた。
なお公演のリハーサルでは、動作に問題が発生したという。それでも、NASAジェット推進研究所のブライアン・リム(Brain Lim)氏が解決策を提示。本番を無事に乗り切った。
アンディ・ロボット氏は、IT専門メディア「エンガジェット」のインタビューに対し、レディー・ガガの公演が生放送であるという条件に加え、産業用ロボットを“踊る楽器”に作り替えるのに少なくない困難があったと話している。特に、演奏中にレディー・ガガなど出演者にケガ、または事故が発生してはならならないので、特に神経を使ったとも話している。アンディ・ロボット氏はレディー・ガガの動きと、鍵盤演奏に焦点を置き、そこに産業用ロボットを同期させる形でプログラムを開発した。
