自動走行車の大敵・雪、冬季テストを開始したフォードとGoogle

ロボティア編集部2016年1月18日(月曜日)
フォード
フォード・クーペ photo by Tom Kennedy(1934)

 冬の天候をクリアすることは、自動走行車の主要な技術的ハードルとして挙げられている。特に雪は、他の車両や車線、信号を覆い隠してしまうため、自動走行車の走行を妨げる大きな要因となる。日本で言えば、沖縄での走行テストだけでは不十分で、東北地方など雪が降る地域にも対応しなければならないということになる。はたして、各国の自動走行車メーカーは、雪の影響を技術的にどうクリアしていくのだろうか。

 フォード側は、ライダーセンサーと独自の3Dマップ技術を連携させ、信号や建物および地形など、無人車の周囲の環境を把握することで、冬の気候においても走行可能な技術を達成すると話している。が、米国の自動走行業界関係者たちの話を総合して判断した場合、これは非常に「難しい技術のひとつ」になるそうだ。ただフォードとしては、現在進出しているすべての地域で、将来的に自動走行車を販売したいはず。もちろん、そこには雪が降る地域も含まれるだろう。

 現在、ほとんどの無人車メーカーは、降雪環境、もしくは冬季テストの結果を公開していない。Googleは12月にレポートを提出。同社自動走行車部門は「雨天または雪が降る環境でのテストが始まっている」としている。Google社の事情に詳しい米国関係者からは「タホ湖での冬季路面テストもそのうちのひとつ」というコメントもある。

 フォードは家庭用エレクトロニクス分野における世界最大の国際展示会「CES2016」で、来年にはテスト用の自動走行車を現在の3倍=30台(晴天時のテスト)まで増やすことを言及している。一方、Googleはすでに、カリフォルニアとテキサスで約50台ほどのテスト車を走らせている。Googleとフォードは、自動走行車の開発で提携する可能性があると報じられているものの、その真偽のほどはまだ明らかになっていない。なお、UBER(ウーバー)なども自動走行車開発に投資を続けているが、その舞台となっているピッツバーグは雪が降る地域である。

(ロボティア編集部)