2019年のロボット業界10大買収リスト...医療ロボット関連社が3社ランクイン

ロボティア編集部2020年1月7日(火曜日)

昨年は、自律移動ロボット(AMR)を開発するスタートアップの買収競争も熾烈を極めた。最も注目を集めた買収はショピファイ(Shopify)による、6リバーシステムズ(6 River Systems)の買収だ。買収金額は4億5000万ドルである。2012年にアマゾンがキバ・システムズを7億7500万ドルで買収した後、AMR分野では最大規模の買収事例となった。

宇宙ロボット分野ではマクサ(Maxar)が子会社である次世代ロボットアーム開発企業・MDAを、ノーザンプライベートキャピタルに7億6500万ドルで売却した件が注目を浴びた。1969年に設立されたMDAは、国際宇宙ステーションにロボットアーム「カナダアーム」Canadarm)を提供した企業である。 2008年に米企業・ATKが同社を買収しようとしたが、カナダ政府の反対により実現しなかった。

10大買収事例にはその他に、PTCによるオンシェイプ(Onshape)買収(4億7000万ドル)、フリアーシステムズ(FLIR Systems)によるエンデバーロボット(Endeavor Robotics)の買収(3億5800万ドル)、カマンによるバルシールエンジニアリング(Bal Seal Engineering)の買収(3億3000万ドル)などが含まれている。