39人死亡後も欧州で摘発続く「不法移民トラック」...未成年や子供も多数

ロボティア編集部2019年11月7日(木曜日)

10月23日、英エセックス州で、トラックの冷凍コンテナの中から移民を試みたベトナム人39人の遺体が発見されるという事件が発生。世界中に衝撃を持って報じられたが、今月6日にはさらに15人の移民を乗せたトラックが摘発される事件が発生した。

現地報道によると、英南部ウィルトシャー警察は同日に情報提供の電話を受けて出動。50代男性ひとりを不法入国関連の疑いで逮捕した。当時、この男性が乗っていたトラックからは、不法移民と推定される15人が発見された。なかには16歳の青少年もいた。なお、トラックに乗っていた15人の健康状態は良好で拘置所に移送後、収監中だという。国籍はまだ明らかになっていない。

またエセックス州の冷凍コンテナ事件以降、4日にはギリシャでも移民41人が乗った冷凍コンテナトラックが発見された。AP通信などによれば、乗っていたのは大人35人と子供6人。イランとシリア出身の2人を除いた39人は全員アフガニスタン出身であることが明らかになっている。なお発見当時、コンテナ冷凍装置がオフになっており死者はいなかったが、8人が呼吸困難で病院に搬送された。

2日にはイタリアとの国境にあるフランスのラ・テュルビーでもトラックコンテナに隠れて密入国を試みたパキスタン出身の移民を逮捕されている。そのうち3人は保護者がいない子供であることが確認されている。