プロドローンが世界最大規模のUAV展「Xponential 2018」に新型ドローンを複数公開

ロボティア編集部2018年5月4日(金曜日)

日本のドローンメーカー・プロドローンが、米国デンバーで開催される世界最大規模のUAV展「Xponential 2018」で、複数の新型ドローンを公開する。

ひとつめは、タップフライトにより自動着水・着陸が可能な、水中撮影を目的とした新型防水型ドローン「PD4-AW-AQ」だ。同機は、中型ベーシックモデル「PD4-AW2 Basic」に、GoPro 「HERO5」を搭載。オリジナルフライトコントローラーPD-FC1によりタップフライトが可能なモデルとなっている。機体からの水中映像は伝送装置で手元のモニターへ映し出され、空撮も兼ねることができる。

「PD4-AW-AQ」操作が簡単で、誰でも飛行させることできる。本機の4本のローターアームは、運搬時に本体内部に格納され可搬性にも優れている。加えて、フロートがドローンの四方向に装着されている。「ダム点検や海上での飛行において、万が一の墜落などが起こった場合でも水没せず、バランスを保ったまま水中に浮くことができる。防水性も高い機体であり、雨天飛行や警備監視などにも最適」というのが同社の発表だ。

PD6B-Type II

ふたつめは、飛行範囲事前設定型の安全装置PSU(Parachute Safety Unit)を標準装備した大型の新プラットフォーム機「PD6B-Type II」となる。予め設定した飛行範囲や高度を逸脱した場合に、自働でパラシュートを開傘させ安全に着陸させる機能が搭載されている。

「PD6B-Type II」は、大きなペイロードをもつ大型機でありながら、新たに設計されたローターアームにより、コンパクトに折りたたむことが可能で可搬性に優れている。隣合わせたモーターの取り付け向きを反対にすることにより、広げたときにプロペラがラップしないレイアウトを採用。結果、従来の大型6枚機に比べ軸間距離が短くなり、推力性能はそのままに省スペース化を実現した。

モーターバッテリーは、機体のフレームから隔離されたバッテリーボックスにワンタッチで収納でき、バッテリー交換の利便性向上を図っている。また、バッテリーボックスを独立させることにより、ユーザーの作業仕様によりバッテリーの取り付け位置を自由に変更することが可能となった。大型機のパワーと高い可搬性、そしてPSUによる高い安全性により、レーザー測量機や物資輸送機など産業用途での使用に力を発揮すると見込まれている。

PD8X

みっつめは、中型ダブルロータープラットフォーム8枚機「PD8X」だ。産業用ドローンに必要な各種センサー類を標準装備し、また可搬性を高める為にダブルローターとした。ローターアームもおりたたみ式にすることによって中型機でありながら僅か50cmサイズとなり非常にコンパクトな機体となっている。

標準装備として、4つのセンサー類とパラシュートを装着。正面方向にはステレオカメラとソナーの2つのセンサーを用いて衝突防止/回避機能を持たせ、下部にはレーザーとオプティカルフローを取り付けることにより、ビジョンポジショニング(自己位置検出)を図る。また搭載されるセンサー類はモジュール化を図り、容易に機能付加が行なえる設計を目指した。

「PD8X」は、「ペイロードを必要とする小型レーザー測量機やジンバル、軽物資輸送や測定器機などを搭載するに最適な機体」(プロドローン社関係者)とされている。