ウェアラブルデバイスの2016年出荷台数は1億1800万台....2022年には4.4億台に

ロボティア編集部2017年8月22日(火曜日)
「Sensor Dot」photo by Byteflies

 ウェアラブル元年とも言われた2015年以降、身体に密着させて使用するタイプのウェアラブルデバイスが続々登場している。例えば音楽再生から健康モニタリングまで多種多様な機能を搭載したAppleウォッチはその最たる例だ。その他にも、リアルタイムの紫外線量を測定したり、声によるスマホ操作を実現可能にしたりするウェアラブルデバイスがすでに存在している。

 IT系調査会社IDCジャパン株式会社は2017年7月、2021年のウェアラブルデバイスの出荷台数が2017年比で2倍近い2億4010万台に達するという予測を発表。急成長が見込まれているウェアラブルデバイス市場だが、米国に拠点を置く市場調査会社トラクティカ(Tractica)が提出した最新の報告書によると、ウェアラブルデバイスのうち特定の分野においては予想よりも緩やかなスピードで成長していく見通しだという。

 同社はスマートウォッチ、スマートグラス、フィットネスグラス、スマート衣類、身体センサー、ウェアラブルカメラ、スマートヘッドフォンなどのウェアラブルデバイスを対象に、2016年から2022年までの出荷台数や収益を予想。調査に際し、世界の地域ごとのウェアラブルデバイスの出荷台数・収益、消費者や企業、パブリック・セーフティ、ヘルスケア、スポーツに特化したアプリの市場動向、コネクティビティ・テクノロジーに関わるデータを参照した。

 2022年のウェアラブルデバイスの年間出荷台数は4億3000万台になる見込みであるという。2016年の年間出荷台数は1億1800万台であり、2022年まで毎年24.1パーセントの成長率で出荷台数を伸ばしていく計算になる。

 ウェアラブルデバイス市場において大きなウェイトを占めるとされるのが、スマートウォッチやフィットネストラッカー、それから身体センサーだ。そのうちスマートウォッチやフィットネストラッカーは依然としてウェアラブルデバイス市場を牽引していくものの、成長スピードは予想よりも遅くなるだろうと同社は示した。

 一方で、パッチ型の医療用機器に代表される身体センサー分野がウェアラブルデバイス市場の成長の駆動力となり得るそうだ。